MathTriangleの雑記帳

主に数学について書いていくブログです。数学の他にパズル、謎解き、音楽にも興味があります。

中学数学/学研教育出版・牧野正博著 中点連結定理を利用した証明 p.429 (124の参考1)

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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 中点連結定理を利用した証明 p.429

(124の参考1)
124の問題でAC⊥BDならば四角形PQRSは長方形である。

f:id:MathTriangle:20170528004708p:plain

[証]
2点AとC、2点BとDを結び、
線分ACと辺PSとの交点をT、線分BDと辺PQとの交点をU、
線分ACと辺QRとの交点をV、線分BDと辺SRとの交点をW、
線分ACとBDとの交点をXとする。すると4点P、Q、R、Sはそれぞれ四角形ABCDの
4辺AB、BC、DC、ADの中点なので、中点連結定理よりPS//BD、PQ//AC、SR//ACとなるので、
PT//UX、TS//XW、PU//TX、SW//TXとなり、平行四辺形の定義より
四角形PUXT、TXWSは平行四辺形である。
よって平行四辺形の対角は等しいので、∠UPT=∠UXT、∠WST=∠WXTとなり、
仮定よりAC⊥BDなので、
∠UPT=∠UXT=∠AXB=90°
∠WST=∠WXT=∠AXD=90°
となって、124より四角形PQRSは平行四辺形であって、
平行四辺形の対角は等しいので、
∠QPS=∠UPT=90°
∠QRS=∠QPS=90°
RSP=∠WST=90°
∠RQP=∠RSP=90°
となる。よって四角形PQRSの4つの角がすべて等しいので、
長方形の定義より四角形PQRSは長方形である。■
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