MathTriangleの雑記帳

主に数学について書いていくブログです。数学の他にパズル、謎解き、音楽にも興味があります。

中点連結定理

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(中点連結定理)
△ABCの2辺AB、ACの中点をそれぞれM、Nとすると、
MN//BC、MN=(1/2)BC
が成り立つ。

f:id:MathTriangle:20170518040858j:plain

[証]

2点M、Nはそれぞれ辺AB、ACの中点なので、
AM:AB=AM:2AM=1:2
AN:AC=AN:2AN=1:2
となり、AM:AB=AN:ACとなるので、三角形と線分の比の定理より
MN//BC・・・[1]
MN:BC=AM:AB=1:2・・・[2]
となる。よって[2]より
BC=2MN
MN=(1/2)BC・・・[2’]
となって、[1]、[2’]より
MN//BC、MN=(1/2)BC
が成り立つ。■

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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 三角形の内角の二等分線の性質の証明 p.427 (練習122)

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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 三角形の内角の二等分線の性質の証明 p.427

(練習122)

f:id:MathTriangle:20170518052046j:plain

[解]
半直線ADは∠Aの二等分線なので、三角形の内角の二等分線の性質より
BD:DC=AB:CA
=9:6
=3:2
となり、BD>0、DC>0、AB>0、CA>0なので、比例式の性質より
BD=(3/(3+2))(BD+DC)
=(3/5)BC
=(3/5)・7
=21/5
となる。よって半直線BIも∠Bの二等分線なので、再び三角形の内角の二等分線の性質より
AI:ID=AB:BD
=9:21/5
=3:7/5
=15:7
となる。
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比例式の性質

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a:b=α:β(a>0、b>0、α>0、β>0)
ならば、
(ⅰ) a=(α/(α+β))(a+b)
(ⅱ) b=(β/(α+β))(a+b)
(ⅲ) α=(a/(a+b))(α+β)
(ⅳ) β=(b/(a+b))(α+β)
が成り立ち、またその逆も成り立つ。

[証]
a>0、b>0、α>0、β>0よりa+b>0、α+β>0となるので、a+b≠0、α+β≠0である。
(ⅰ)について:
a:b=α:β
⇔aβ=bα
⇔aα+aβ=αa+αb
⇔a(α+β)=α(a+b)
⇔a=(α/(α+β))(a+b)(∵α+β≠0)
(ⅱ)について:
a:b=α:β
⇔bα=βa
⇔bα+bβ=βa+βb
⇔b(α+β)=β(a+b)
⇔b=(β/(α+β))(a+b)(∵α+β≠0)
(ⅲ)について:
a:b=α:β
⇔αb=aβ
⇔αa+αb=aα+aβ
⇔α(a+b)=a(α+β)
⇔α=(a/(a+b))(α+β)(∵a+b≠0)
(ⅳ)について:
a:b=α:β
⇔βa=bα
⇔βa+βb=bα+bβ
⇔β(a+b)=b(α+β)
⇔β=(b/(a+b))(α+β)(∵a+b≠0)■
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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 平行線と線分の比の定理と線分の長さ p.425 (練習120)

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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 平行線と線分の比の定理と線分の長さ p.425

(練習120)

f:id:MathTriangle:20170518052809j:plain

 

[解]

(1)

f:id:MathTriangle:20170505103747j:image

 平行線と線分の比の定理より

x:4=5:3

3x=20

x=20/3

また上図のように平行線を引くと斜線をつけた三角形において

三角形と線分の比の定理を用いると

5:(5+3)=(3+y):(3+8)

5:8=(3+y):11

8(3+y)=55

24+8y=55

8y=31

y=31/8

となる。

 

(2)

平行線と線分の比の定理より

AE:EB=DF:FC

4:8=DF:(DC-DF)

1:2=DF:(14-DF

2DF=14-DF

3DF=14

DF=14/3(cm)

となる。

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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 平行線と線分の比の定理と線分の長さ p.425 (120)

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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 平行線と線分の比の定理と線分の長さ p.425

(120)
f:id:MathTriangle:20170530052633j:image

[解]

f:id:MathTriangle:20170505103447j:image

上図のように交点をとり、点Aを通り直線FDに平行な直線をAHとする。

するとl//m、AG//FEより四角形AGEFは平行四辺形、同様に

m//n、GH//EDより四角形GHDEも平行四辺形であり、

平行四辺形の対辺は等しいので、

BG=BE-GE

=BE-AF

=5-y

CH=CD-HD

=CD-GE

CD-AF

=8-y

AG=FE=x

GH=ED=FD-FE=5-x

となる。よってm//nよりBG//CHであり、

 ACHに三角形と線分の比の定理を用いると

AB:BC=AG:GH

2:4=x:(5-x)

1:2=x:(5-x)

2x=5-x

3x=5

x=5/3(cm)

また

AB:AC=BG:CH

2:(2+4)=(5-y):(8-y)

2:6=(5-y):(8-y)

1:3=(5-y):(8-y)

3(5-y)=8-y

15-3y=8-y

2y=7

y=7/2(cm)

となる。

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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 三角形の内角の二等分線の性質の証明 p.427 (122)

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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 三角形の内角の二等分線の性質の証明 p.427

(122)
f:id:MathTriangle:20170527100349j:image

[証]
点Cを通り、線分ADに平行な直線と半直線BAとの交点をEとする。
すると、△BECにおいてAD//ECが成り立つので、
三角形と線分の比の定理より
AB:AE=BD:DC・・・[1]
が成り立つ。またAD//ECなので、平行線の性質より
∠BAD=∠AEC(同位角)・・・[2]
∠CAD=∠ACE(錯角)・・・[3]
となって、仮定より
∠BAD=∠CAD・・・[4]
なので、[2]〜[4]より
∠AEC=∠ACE
となり、△ACEの底角が等しく、
△ACEはAE=ACの二等辺三角形なので[1]より
AB:AC=BD:DC
が成り立つ。■

[別証1]
点Cを通り、線分ABに平行な直線と半直線ADとの交点をEとする。
すると、AB//CEなので平行線の錯角より
∠BAD=∠CED
∠ABD=∠ECD
となり、△ABDと△ECDにおいて
2組の角が相等しいので、三角形の相似条件より△ABD∽△ECD
であり、相似な図形の対応する辺の比はすべて等しいので、
AB:EC=BD:DC・・・[1]
となる。一方AB//CEなので、
平行線の錯角より
∠BAD=∠CEA
となり、仮定より
∠BAD=∠CAE
なので、
CEA=∠CAE
となって、△CAEの底角が等しく、
△CAEはAC=ECの二等辺三角形なので[1]より
AB:AC=BD:DC
となる。■

[別証2]
2点C、Bから半直線ADに下ろした垂線の足をそれぞれE、Fとする。
すると、
∠BFA=∠CEA(=90°)
であり、仮定より
∠BAF=∠CAE
となって、△ABFと△ACEにおいて
2組の角が相等しいので、三角形の相似条件より△ABF∽△ACE
であり、相似な図形の対応する辺の比はすべて等しいので、
AB:AC=BF:CE・・・[1]
となる。また△BFDと△CEDにおいて
∠BFD=∠CED(=90°)
∠BDF=∠CDE(対頂角)
が成り立ち、2組の角が相等しいので、三角形の相似条件より△BFD∽△CED
であり、相似な図形の対応する辺の比はすべて等しいので、
BF:CE=BD:DC・・・[2]
となる。よって[1]、[2]より
AB:AC=BD:DC
となる。■
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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 線分の長さの比 p.426 (練習121)

この問題は考えても解けなかったので、解説を読んで再チャレンジした(くやしい)。
ポイントは何を基準にKH、GBを求めるか、
またその基準はどうやったら求められるかということだと思う。
(この問題の場合は、BIが基準となる)
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中学数学/学研教育出版・牧野正博著 線分の長さの比 p.426

(練習121)
f:id:MathTriangle:20170527100621j:image

[解]
半直線ADと半直線BGとの交点をIとする。
すると仮定より
FC=2BF・・・[1]
DG:GC=1:2・・・[2]
AE=ED・・・[3]
四角形ABCDは平行四辺形・・・[4]
であり、[4]よりAD//BCとなって、DI//BC、EI//BC、AI//BF
となるので平行線の錯角より
∠GDI=∠GCB・・・[5]
GID=∠GBC・・・[6]
∠KEI=∠KCB・・・[7]
∠KIE=∠KBC・・・[8]
∠HAI=∠HFB・・・[9]
HIA=∠HBF・・・[10]
となる。よって[5]と[6]、[9]と[10]より
△GDIと△GCB、△HAIと△HFBにおいて
それぞれ2組の角が相等しいので、三角形の相似条件より
△GDI∽△GCB、△HAI∽△HFB
となり、相似な図形の対応する辺の比はすべて等しいので、
GI:GB=DI:BC=DG:GC・・・[11]
HI:HB=AI:BF・・・[12]
となる。よって[2]、[11]より
GB=2GI・・・[13]
BC=2DI・・・[14]
となって、[13]より
BI=GB+GI
=2GI+GI
=3GI・・・[15]
となるので、[13]、[15]より
GB/BI=(2GI)/(3GI)=2/3
GB=(2/3)BI・・・[16]
となる。一方[4]よりAD=BCとなり、[3]、[14]より
AD=BC=2DI
(AE+ED)=2DI
2ED=2DI
ED=DI
AE=ED=DI・・・[17]
AI=AE+ED+DI=3DI・・・[18]
となって、[1]より
BC=BF+FC
=BF+2BF
=3BF・・・[19]
となるので、[14]、[19]より
2DI=3BF
DI=(3/2)BF・・・[20]
となるから、[18]、[20]より
AI=3((3/2)BF)=(9/2)BF・・・[21]
となる。よって[12]、[21]より
HI/HB=AI/BF=((9/2)BF)/BF=9/2
HI=(9/2)HB
となるので、
HB/BI=HB/(HB+HI)
=HB/(HB+(9/2)HB)
=HB/((1+(9/2))HB)
=1/(11/2)
=2/11
HB=(2/11)BI・・・[22]
となる。また[14]、[17]より
EI=ED+DI=2DI=BC・・・[23]
となり、△KEIと△KCBにおいて[7]、[8]、[23]が成り立ち、
一辺とその両端の角が相等しいので、
三角形の合同条件より△KEI≡△KCB
となり、合同な図形の対応する辺の長さは等しいので、
KB=KIとなるから、
KB/BI=KB/(KB+KI)=KB/(2KB)=1/2
KB=(1/2)BI・・・[24]
となる。よって[22]、[24]より
KH=KBーHB
=(1/2)BIー(2/11)BI
=(7/22)BI・・・[25]
となるので、[16]、[25]より
KH/GB=((7/22)BI)/((2/3)BI)
=(7/22)/(2/3)
=(7/22)×(3/2)
=21/44
となる。
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